「CDCがクルーズの危険度をLevel 4に引き上げたことに対するCLIAの見解」
2021.12.30付
クルーズの旅行(危険度)レベルを上げるというCDC(米国疾病予防管理センター)の決定に対しCLIA(クルーズライン国際協会)は、たいへん落胆しています。クルーズ船で特定された感染者数は乗船者総数に比べると極めて少なく、さらに陸上の感染率と比べてもはるかに小さいです-大部分は無症状か軽症であり、船内または陸上の医療施設に殆どか全く負担をかけません。このウイルスの影響を受けない状況はありませんが、クルーズがウイルスに対し高度の実証済み緩和策を提供できる場合があります。クルーズ船は、科学的対策と、クルーズ以外の人が集まる場所や各種交通機関をはるかに超えたレベルの検査と予防接種、および陸上よりも大幅に感染率が低く高度にコントロールされた環境を提供しています。
クルーズ業界が他の業界と比較して危険度が高いというCDCの判断に失望し同意できませんが、CLIAと外航クルーズラインのメンバーは、引き続きCDCと協力して公衆衛生と安全の実現に向け取り組みます。
クルーズ業界のプロトコルは、COVID-19の潜在的な症例を効果的に監視、検出、および対応するための特別なアプローチをします。
プロトコールは、検査、ワクチン接種、スクリーニング、衛生、マスク着用、その他の科学的裏付けのある手段を組み込み、クルーズ全体を網羅しています。
協会会員の多くは、オミクロン株に対応した追加策を発表しました。これには検査の強化、マスク着用その他要件、およびワクチンの追加接種の奨励が含まれます。
2021年6月下旬以降、100隻以上のクルーズ船が米国の港から100万人以上の人々を運び米国の海域に戻っています。
クルーズ業界は、米国の旅行および観光業界の中で、クルーとお客様の予防接種と検査の両方を必須としている唯一の業界です。
クルーズ乗客のワクチン接種率は95%以上であり、62%前後の米国の接種率よりも大幅に高くなっています。
米国だけでも、クルーズ業界は1週間に約1,000万件の検査を実施しています。これは、米国の検査率の21倍です。
最新のデータによると、クルーズは検査率が高くてもCOVID-19の発生率が陸上より33%も大幅に低くなっています。
・ CDCの危険度色表示方式によると、直近7日間の検査の結果で乗客の0.10%以上(6,500人中7人以上)または1人の乗組員が陽性と判定された場合。クルーズ船は「黄色」(注意)であると判断されCDCの監督下におかれます。